以前の「過去」と今の「過去」
分離の感覚と同様、時間の感覚も、左脳特有の機能による幻想であるとよく言われます。
過去・現在・未来という動かし難いと考えられている直線的な時間の感覚は根深くて、簡単に手放せないですよね。
ただ、しょっちゅうこの手の話を読んだり聞いたりして十年以上、非常にゆっくりではありますが、感覚が変わってきたかもしれません。
今の自分の過去が、別のタイムラインの過去とは違うものだということはなんとなく体感します。
どんなにはっきり記憶が残っていても、きっと違うな、と思えるんです。
母との関係が一番分かりやすかったかもしれません。
この世界を学ぶようになった頃、二十年も前のことですが、「全ての関係性は癒すことができるし、その重荷から自由になることができる」というような事が書かれた本を読んでいて、それが一般的には真実であっても、母との関係に限っては、その葛藤が浄化されるのは無理だろう…と鬱屈した気持ちを抱いたことを覚えています。
それから十年以上、自分自身の総合的なヒーリングを続けた後、母との関係は信じられないほど穏やかなものに変わりました。
その頃、この母、今自分が普通の親子のようなまずまずな関係を持っているこの母は、過去の母とはつながらない、同じ人ではないなと、時々思うようでした。
以前はタロットやオラクルカードを並べる時、自分自身のリーディングをするのに、過去のカードなんて要らないわ、と思ったものですが、今は違います。
今が繋がっている過去は、以前の過去とは違います。
自分が記憶している「過去」よりもポジティブなカードが出たとしても、驚きません。
以前の「過去」と今の「過去」が同じなら、私自身の変化変容が無いことになってしまいますから、ね。
それは勘弁してほしいです。
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