会える時に確実に会っておく
アメリカのMに最初に会ったのは、インドネシアのバリ島でした。
その前にハワイのドルフィンスイミングに参加していて、なぜかとあるアメリカ人女性に気に入られたのか何なのか、帰国後にメールが来て、バリ島で行われるアメリカ人女性のグループで行うリトリートに誘われました。ルームメイトになって欲しいというお話でした。
で、バリに行き、女性たちに合流すると、そこにいたのは私にメールを書いたご本人ではなく、なぜかMだったのです。
彼女はアメリカ生まれのアメリカ人ですが、どこか東洋風の雰囲気があり、日本のことがとても好きで、元彼は日系アメリカ人で、英語が全く話せない彼のお母さんと、言語を介さずとも仲良しだったという話も聞きました。
西洋人にとって、虫の音は単なる雑音にしか聞こえないという話ですが、彼女は虫の音を日本人のように楽しみます。
若い頃から水墨画や活け花に親しみ、日系の彼氏のお母さんから日本料理の手ほどきも受けました。日本風なものをとても愛している人です。家の調度品も日本製ではありませんが、日本製の箪笥のコピーがたくさん置かれていました。
別の転生で、彼女は鹿児島に生きたことがあり、私はその妹でした。
今もそうですが、とてもしっかりした家刀自風の女性で、その転生時の私といえば、いつも姉の手を握りしめて泣きべそをかいているようなこの上なくダメダメな女の子でした。
今回も彼女と一緒にいると、いつもならあり得ないことですが、ついつい頼りたくなってしまうような有様で、実際、頼らなければならないことになってしまいました(^^;)
特別に深い縁のある人なので、20年近く直接会わないまま繋がり続けて、今回飛行機を降りて対面した際も、正直なところ、感動というより全くフツーな感じで、ちょっとびっくりしました。かくも長い間、直接会っていなかった感じが全然しなかったのです。
頻繁なメールのやり取りだけでなく、別次元でもつながっているせいだったかもしれません。
それでも、瓢箪から駒のような形で今回直接会うことができ、本当に、本当によかったです。
以前、これまた偶然(って本当はないんですよね…)が重なり、香港で開催されたティク・ナット・ハン師のリトリートに参加できたことがありました。
その後、日本に来られる予定も組まれ、またお会いできると思っていたところが、直前になって生死の境を彷徨うような重病でキャンセルになってしまい、そして去年お還りになられました。
今回、滞在の後半は、まるで日本にでもいるような具合で、同じ家の中で、コミュニケーションはメールと電話、などということになってしまいましたが、それでも最初の2、3日は朝から晩までおしゃべりをして、一緒の時間を楽しめました(感染させずに済んで本当に有難かったです!)。
勿論、機会があれば再々会をしますが、Who knows?
会える時に、確実に会っておく、それは本当に大切なことだと思います。
- 何でもなくて天国な日常
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]