執着が体験させてくれた珍事
執着のエネルギーが望みを叶えることをブロックしてしまう例は、周囲を見回せば掃いて捨てるほど、あります。
私自身の笑えるエピソードは、結果への執着が、望ましい結果をブロックするというシンプルなケースではありませんが、エネルギーの働き方がとてもクリアーで、わかりやすいと思います。
この件では、私自身の中にシンプルで常識的な望みと、それと反対の望みが葛藤していて、反対の望みには手放し難い執着が絡んでいたため、面白い?ことになりました。
旧居のことです。
前の家を買ったのは、弾みというか何なのか、流れで住むことになったものの、間取りやご近所、住環境などなど、住めば住むほど何もかもピッタリで、駅から遠いのだけはネックでしたが、それも都心に通勤しているわけでもないので、さしてネガティブな条件とも感じませんでした。
毎晩のようにワイングラス片手に眺める夜景は絶景で、冬の午後遅くには、遠景だけでなく、隣の畑をはじめ周囲の家やら緑やらが茜色に染まり、それはそれは心満たされる美しいひとときを過ごしたものです。
自宅で過ごす時間も長かったですし、15年も住んでいた間に、太〜いエネルギー的な根っこが生えていたに違いありません。
ここに引っ越してしばらくは、用事があって向こうに行くたびに、あちらの方が本当の家らしく落ち着くので、頭を抱えるようでした。
売りに出してからも数ヶ月は、愛着などという生やさしいものではなく、あれこれワークをしてもなかなか手放せない執着が強烈で、これじゃあ売れるものも売れないでしょうに(-;-)と思ったその通りでした。
それがふと、「ああ今はもう手放せる」という気持ちになった途端、内覧に見えるお客さんが連続して入り始め、契約社以外からの横紙破りなしつこい営業の電話までかかってきて、呆れました。
それからもしばらく時間がかかりましたが、今思えば、まだ旧居を訪れる度に胸が痛み、新居の方があれこれ整って好条件なのにも関わらず、まだあちらをリフォームして住んでいたら…みたいなことをついつい考えてしまうようで、ちゃんと握り締めた手を開けていなかったのでしょう。
本当にエネルギーの法則通りで笑ってしまいますが、もう旧居に行っても心が揺れなくなると、程なく買い手が付きました。
握り締めていた手をようやく開けた、ということでしょう。
そしていよいよ引き渡しの日。
よく晴れて、超気持ちの良い日でした。
晴れ女のせいか、大切なことがある日はいつでも決まって晴れです。
旧居を契約した日は、前日まで大雨の予報だったのに、朝起きてみたら快晴でした。
ところが、去年の引っ越し当日も小雨でしたし、最初の売買契約の日も雨こそ降りませんでしたが、どんよりと曇って、契約が終わる頃にようやく薄日がさすよう。。。
はい、私の心の曇り加減がそのまま天候に反映されていましたね!
大好きすぎた旧居を握りしめていた心の手を開くには、思った以上の時間がかかってしまいました。
これも地上の貴重な経験ということにしておかう。。。
実は、話はこれで終わりません。
冬晴れの素晴らしい引き渡しの日に、この笑い話最高のオチがつきます。
では鍵を、と言われて、まとめて小袋に入れておいた鍵束を出すと、不動産屋さんに預かってもらっていた鍵と違う!
げっ
一緒に保管していた新居の鍵を、間違って持ってきちゃった!
((((;゚Д゚)))))))
誰かさんの指一本かそこらが、まだ旧居を握り締めていましたね!
失礼なことこの上もなく、「帰宅しましたら、すぐにお届けに上がります」と平謝りの私に対し、買主のご夫婦は尋常でなく穏やかなお人柄なので、「いえ、いえ、一本あれば入れますから」などと言ってくださり、不動産屋さんにも、普段割とキチンとしたお客だということは理解してもらっているので、プレッシャーは感じずに済みました。
そもそも、私以外は全員常識人で、エネルギーの法則などご存じありません。
知ってたら、バレちゃったでしょう。
あんた、この期に及んで、まだ引き渡したくないって、ことね。。。
やれやれ、みっともな〜(^^;)
- スピリチュアル
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]