白紙の未来に向けてSTART !
今まで、何回かとても大きな人生の分岐点を経由してきました。
大学の教員を辞め、家も祖国も捨てて、海外で人生の再出発なんてのは、鬱病で生きるか死ぬかだったからこそできた決断だったかもしれませんが、その後も価値観や生き方を変え続けて今に至っています。
それでも両親と実家を見送ることは二度と無いし、これを超えるような人生の変化は巡ってこないような気がします。
今朝方の夢では、きれいに荷物を出した後の実家で、両親と一緒に最後のお掃除か何かをしていました。父は60代、母は50代くらいに若返っていて、二人とも元気で朗らかでした。
ダイニングの照明の上に白百合がたくさん咲いていて、その百合がハラハラと散り始め、下にたくさんまとめて置かれた大きめの石の上に落ちていました。
石は私の執着や愛着だったかもしれません。散り注ぐ百合の花は、愛惜の情だったでしょう。
目覚めてしみじみとこの夢を思い出し、これできっとケリが付いたのだと思いました。両親がご機嫌だったので、あちらでもきっと気持ちの整理がついているのに違いありません。
終わりは始まりです。
これまでの人生の章が閉じ、何が始まるのかまだわからないけれど、促しの風を感じながら、歩いてゆこうと思います。
昔見た、トムハンクス主演の「キャスト・アウェイ」という映画で、飛行機事故で無人島に一人流れ着きサバイバル生活をした後、脱出を決行して奇跡的に救助された主人公が、心の整理がつかずに悶々として、最後に白紙の未来に晴れやかに向かってゆく幕切れを思い出します。
過酷なサバイバルはなくても、人生が白紙になった感じ、そして過去を吹っ切って、その白紙の未来に向かってゆく気持ちとして、深く共感します。
そんな気持ちにぴったりな曲は、これ。
広橋真紀子さんの「START !」
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