有る程の菊投げ入れよ棺の中 漱石
旅行に出る前に、後から思えば、重大なトリガーが引かれていました。
竹内結子さんの突然の訃報です。
芸能界には全く興味無しだったのが、数年前にホロスコープを読み始め、生年月日や出生地がわかり、かつ人生の大きなイベントもある程度わかることの多い芸能人のデータにお世話になるように。。。
竹内さんについても全然知りませんでしたが、以前NHKでニューカレドニアの市民生活をルポする番組があり、ニューカレはそのうち必ず再訪をと思っていたので見たのが、彼女を意識するきっかけになりました。
ドラマではなかったため、彼女の地が出ていたのでしょう。明るくて好感度の高いリポートの最中、ふと、繊細な上に、不安感と痛みで張り詰めている神経の慄きが垣間見え、気丈さとは裏腹の、本質的なとても脆さが気になりました。
それは私自身とも共通するエネルギーで、それ以降、ちょっと親近感を覚えるように。
順調で恵まれた人生と思われていた彼女が、突然死を選んだことは、多くの人には理解し難かったかもしれません。
でも、私はわかるような気がしました。
勿論、わかった気になっているだけかもしれません。
ホロスコープのチャートをチェックすると、抑圧がきつく、がんじがらめで葛藤に苛まれがち…これじゃあ(;;)というアスペクトがたくさんありました。出生時間まではわからないし、ネイタルしか見ていなくてこれですから、アングルや他のチャートを出せば、もっときつい象意が増す可能性があります。
私が番組から感じたエネルギーも、ちゃんとチャートに出ていました。
彼女は、頑張って頑張ってサバイバルしてきて、いくら頑張り続けても楽にならない、楽になるかと思ったのにもっと大変になって、それでもその苦痛を人に押し付けたり、場合によっては当たったりして発散することもできず、折れてしまったのかもしれません。
ハードな人生でも、人に甘えることができない人だったのだと思います。
相手が進んでオファーしてくれれば、それを喜んで受け入れても、死ぬほど辛い時に、自分の限界をわかってくれと言って助けを求めることが、人の重荷になったり、それで拒絶されることが無意識に怖くてできなかったのかもしれません。
幼少年期に安定した愛情や環境を欠いた場合、根がよく育たない植物のようなもので、普通に育った人よりも不安定になりがちです。
人生のプレッシャーに耐える際は、莫大なエネルギーが必要になり、その特殊な消耗の仕方は、経験が無いとよくわからないでしょう。
異様に燃費の悪い車を延々転がさなければならず、エネルギー漏れのような不具合をどうにかしない限り、日々人の何倍ものエネルギーを使ってしのがなければなりません。
私もこれをやっていた時、自分が擦り切れて、誰にも顧みられないボロ雑巾のような気がずっとしていました。
疲れ果てちゃったんだろうな。。。
どんなに困難な人生でも、どんなに酷いチャートを持って生まれてきても、その苛酷さからギフトをもぎ取って、故郷に錦を飾るサバイバーもいます。
でも、彼女のように途中でぽっきり折れるようにして帰った人にも、私は拍手百万クリックと、抱えきれないほどのお花を捧げたい…
結子さん、直接のご縁は無くても、あなたはすごい贈り物を私にくれました。
本当に有難う☆
- スピリチュアル
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