虹の住処
私たちはみな
ひどく傷ついて
打ちひしがれた記憶を持つ種族だ
泥沼で溺れかけたこともある
体を起こし
埃を払って泥をぬぐい
心を立て直し
深い傷に愛と涙を注げば
ステキな虹がかかる
やがて私たちの体が
元の光を取り戻すと
透明な光でてきたクリスタルのそこここに
大小無数の美しい虹がかかる
虹の間に
まだ埋められない隙間があるとしたら
それを埋めるのは
人でも物でもない
揺らめく永遠の虹の炎となった神が
その欠落に流れ込み
完全な虹が生まれる
虹を戴く
それは神を歓迎すること
愛を受け入れること
自身が神の
永遠に消えることのない
聖なる火花であるのを知ること
- Poem & Fable
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