夢見る人生を生きよう by メタフィジックス通信
先の臨死体験の記事で、メタフィジックス通信さんに個人的な興味を持ち、過去ログを少し見てみたところ、もう一つとても面白い記事を発見したので、ご紹介。
心に沁みます。
メタフィジックス通信より転載します。
私のアウェイクニングの話 その31.アメリカに行くことにした話
タイムカプセル
20歳の頃、私は大学の近くでボーイフレンドと暮らしていました。私たちはとても仲が良く、双子のピーナツのようにずっと一緒にいたので、ある時、20年後に開ける予定のタイムカプセルを作ることにしました。
20年後に自分がどのような暮らしをしているか想像もつきませんでしたが、大好きな彼のことを、ずっと好きでいることには疑いがありませんでした。タイムカプセルを開ける日、彼の横でピーナツのように寄り添いながら、にこにこ笑う様子を思い浮かべ、20年後の自分に向けた手紙を書きました。
しかしながら(もちろん予定調和のように)、ピーナツの彼とは途中で同棲を解消し、いつかまた一緒に暮らそうと言いながら何年かつきあった後、結局、別れました。タイムカプセルも、もちろん捨ててしまいました。
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「いつか」の話
時は流れ、40歳の誕生日が来て、私は別の彼と過ごしていました。その人とは、もう長いことつきあっていましたが、いつか結婚しようと言いながら、しないままでした。
あれれ、私の思ってた未来って、こんなだっけ?今の生活は嫌いじゃないし、自分で選んだって思えるけど…。
その日に開ける予定で、早々に捨ててしまったタイムカプセルのことも考えました。20年前の私は、20年後の私に何を望んでいただろう?
まったく「いつか」なんてものは、いつまで経っても、来やしないんだな。
そして、自分が放置してきた数々の可能性のことを考えました。私の中には、「いつか」やるつもりのやりたいことリストが、手を付けないまま、丸々残っていました。
結婚したら。
仕事をやめたら。
お金が貯まったら。
タイミングが来たら。
それらは単なる言い訳であって、実際は、行動に移す勇気がなかったのでした。私はなるべく体裁が良く聞こえる人生を送りながら、本当にやりたいことはやらないで済むよう、先延ばしにし続けていたのでした。
なんというアホらしさよ。
40歳って、ジョン・レノンなら、死んでるじゃん。
どうせ私一人の人生だし、こうなったら、本当に言いたいことだけ言って、本当にやりたいことしかやらないぞ。
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しかし、本当にやりたいことって、なんだっけ
せめて半年くらいなら、生きていかれるだけのお金はありました。そこで思い切って仕事を辞めて、自分の本当にやりたいことをやる決意をしました。
しかし、本当にやりたいことってなんだっけ?
いざやろうとしても、よく分かりませんでした。
最初は留学を考えました。史学科卒で英語の教員免許を取った私にとって、英会話が不十分なまま英語の教員を続けても、未来がないと思えたからです。
でも費用対効果で考えると、語学学校に通うのは良い選択とは思えませんでした。ワークホリデイも考えましたが、年齢制限にひっかかります。大学という手もあるけど、特に勉強したいことがある訳でもなし。
次に考えたのは、バックパッカーとして旅をすることでした。行ってみたい場所はいくつかありましたが、どうも心に響きませんでした。いつでもできますからね。
それから、どれだけバカバカしく、人生に関係なく思えても、一度でいいからやってみたいと思うことを考えてみました。それはヒッピーコミューンに住むことでした。でも、どこも山の中にあって不便そう。車の免許を取ってからの方がいいに違いない。
最後に、ずっと気にかかっていたけど、なんとなく先送りにしていた選択肢について考えました。それがサンフランシスコ・ベイエリアのお寺で働くことでした。話は以前から聞いていたのですが、先送りにしていたのは、あまりに素敵すぎて遠く感じたことや、ただ漠然と、うまくいかなかった時のことを考えていたからです。
やってみてダメだったら、それはそれでいいし、とにかく気にかかっていることは、言い訳せずに全部やってみよう。
そして思い切って、コンタクト希望のメールを送りました。
そこからは、早回しのビデオのように時間が過ぎました。マンションを引き払い、家財道具と衣服と必需品をスーツケース2個分にまとめ、あとはただ同然で売るか、寄付し、あれよあれよと言ううちに、今に至ります。
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LIVE THE LIFE YOU DREAM(夢見る人生を生きよう)
後から振り返れば平坦な話ですが、その真っただ中にいる時は、一体うまく行くだろうかと、どきどきして眠れない夜も沢山ありました。
ただ今でも思うのは、本当にやりたいことは、自分で蓋をしている場合もあるから、心の中の引き出しをひとつひとつ開けて覗き込まなくちゃいけないし、むしろ、全部ひっくり返してみるくらいでちょうどいいのだということです。
そして人生は、勇敢になっただけ必ず報酬があると信じています。
”LIVE THE LIFE YOU DREAM”というスローガンを小さな紙に書いて、昔の職場の机の脇に貼っていたことを思い出します。
夢見る人生を生きよう。
「いつか」なんて言わないで、今日、自分にできるだけ。
今となっては、巻き込まれてばかりのカオスな毎日ですが、それでも自分をわくわくさせることには、常に目を光らせていたいです。
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