笑いは人生の薬かも
昨日も大笑いをしたというブログでしたが、それを書いているだけで、えらく気分が上がりました。
口角をギュウッと上げるだけでも、気分が変わりますから、誰かと一緒に声をあげて笑えたら、薬効は抜群でしょう。
<母の笑顔が大事に>
つどいに頻繁に出るようになった斉藤さん。回を重ねるうちに「考え方のスイッチを切り替えられるようになった」と言います。2年ほど前、骨折した母のため、階段に手すりをつけるか悩んでいた時のこと。環境が変われば母の機嫌が悪くなることは目に見えていましたが、安全を優先すれば手すりは必要。悩んだあげく、つけるのをやめました。「こうするべきだ」よりも、目の前の母親が笑っていることが大事だと思えるようになりました。
「そう思えるようになったのは、たくさんの人の話を聞いてきたから。それからは劇的に介護と向き合う気持ちが変わりました」。明るく接することができるようになり、つらいことがあっても「次のつどいで話そう」と気持ちを整理できるようになったと言います。今年10月、81歳の母を見送りました。
*
<愚痴言ってもいい>
今は斉藤さんが支える側です。数カ月前、一人の女性が「どん底にいるような表情」でつどいに現れました。「母の首をしめようかと思う」。斉藤さんは「ちょっと笑ってくれることがあったら、その日一日は生きていける。爆笑させられたら1週間、生きていける。その積み重ね」と体験を話しました。女性は「笑うことを忘れてたし、笑わせるなんて考えたこともなかった。ちょっと笑わせてみます」と帰っていきました。
次のつどいに見違えるような明るい表情で参加した女性は、「一日一笑がモットーです」と話したそうです。11月のつどいではこう語りました。「『今がよければいい』『先は考えない』と思えるようになりました。ここだけは、愚痴を言っても責めないでくれる。私がいま生きていられるのは、ここにきたお陰です」
斉藤さんは「彼女のように苦しんでいる人が、一人でも多く気持ちのチャンネルを切り替えられるように手伝いたい」と話します。東京都支部の代表を務める大野教子さんは「最初は不安があるかもしれませんが、ぜひ仲間がいる安心感を知って欲しい」。「家族の会」は各支部でつどいや電話相談を実施しており、電話番号はホームページ(http://www.alzheimer.or.jp/別ウインドウで開きます)で。本部でも電話相談(0120・294・456)を受け付けています。(田中聡子)
- 何でもなくて天国な日常
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]