魔法
お隣のご主人は、このクソ暑いのに(言葉悪くてすみません)、釣りとなると鉄人に変身し、ワクワクで未明にお出かけになり、ガンガン釣って、夕方ウハウハで戻られます。
そんなんで、先日も「太刀魚がたくさん釣れたから、引き取ってもらえます〜?」という嬉しいお電話をいただきました。
その日はMirus Clubで、校則により、35度以上の予報が出たらハーゲンダッツ支給なんて、誰が一番涼みたいのかと言えば、勿論主催者ですが、その気付け薬も虚しく、根性無しな誰かさんはヘロヘロでご帰宅。
「う〜暑かったわあ。。。」と呻きながら着替えなどしているところへ、チャイムが鳴りました。
お隣からお魚です。今日は帰宅が遅くなるということで、調理済みのものを下さるそう…。
「さあ、どうぞ!温かいうちに」とお盆を渡されたそこには (*゚Q゚*)
見事なお造り、フライに天ぷら、そして野菜の付け合わせまで…!
いつも素晴らしいものをいただいていますが、これはもう感動ものです。
疲れて帰ってきて、自分で作らずにホカホカのご飯が即食べられるだけでも超有難いのに、こんなご馳走が。。。
その昔、愛読書だった『小公女』でとりわけ偏愛したのが、お隣の大富豪に仕えるインド人従僕(スーパーマンよ、アタシに仕えて〜!)によるサプライズ場面でした。
粗末でみすぼらしい屋根裏部屋で、寒さやひもじさに耐え続けてきたセーラが眠りから覚めると、暖炉には暖かい火が燃え、カーテンやリネンは美しい質の良い物に変わっていて、絹の部屋着まで。。。テーブルの上には銀器に入ったお茶やご馳走がセットされ…
まあ、これは夢なのかしら?
いいえ、夢じゃないわ、ちゃんと目は覚めているもの…
魔法!…これは魔法なのよ!!
さっくり揚がった美味しい天ぷらや、ほんのり甘いお刺身を噛み締めながら、小公女のような夢見心地だったのでした。。。
- 何でもなくて天国な日常
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