日向のお茶と日陰のお茶
正真正銘のお茶マニアと思われる方が経営される、HOJOというお茶専門店のメルマガを購読していますが、しばらく前にこんな記事がありました。
ねえ、これって、人間も同じだと思いません?
あ、このお店で扱っている中国紅茶の金螺(Jin Luo)は、ほのかな甘さの繊細かつコクがある、私的に好みのストライクゾーン内のお茶で、朝一番にこれをいただくと本当に満たされた気分になります。。。(関係ないか… ^^;)
日が良く当たる場所で作られたお茶は、非常に香りが華やかで、特に自然栽培茶を白茶や紅茶に加工した場合、マスカットを連想するような強い蜜香を初め、花やフルーツの香りがし、非常に甘い香りのインパクトが強いお茶になります。
それに対して、日陰のお茶から作られた白茶は、木の樹齢や品種に関係無く、香りが穏やかで、どちらかというと新芽、草木、花系、柑橘系の香りがし、マスカットのような華やかな香りは全くしません。
これは何処の茶園産のお茶でも共通して見られる特徴で、香りに華やかさを求めた場合、日当たりの良い場所のお茶の木が適しております。
逆に、日当たりの悪い土地のお茶の木は、香りが弱くなりがちゆえ、白茶の場合、萎凋を長めに行ったり、紅茶の場合、発酵を強めに行う等、加工における香りを高める工夫が必要になります。
同じ樹齢で、同じ地域、同じ標高、同じ栽培方法のお茶の木で、日陰と日向で味を比較した場合、余韻が長く、後味が濃いのは日陰のお茶です。
日陰のお茶は成長が遅く、日向のお茶よりも2週間くらい遅れて茶摘み時期を迎えます。余韻が長く味が濃くなるのは、時間をかけてゆっくりと成長するためかと思われます。
日当たりが良い場所のお茶も悪い場所のお茶もそれぞれに特徴があって優劣を付けがたいように思います。
(HOJOメルマガ 第155号 : 2018年6月30日発行)
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