太陽の奪回と所有(第二ハウス)
以前から、自分の第二ハウスについて、判然としない思いを抱えていました。
所有や価値の部屋で、物質金銭のみならず才能なども象意として含まれますが、頭では納得のゆく説明を聞いても、心の奥底のもやもやが、イマイチすっきりしませんでした。
ところが、最近、何かの拍子に、このハウスに入っている太陽が、まさに自分自身の所有の象徴であることに気付きました。
ホロスコープのすごい点は、多面体の宝石のような象徴の解読になるので、宇宙の構造そのままに、重層した意味を、フォーカスするポイントによって読み換えるられる事でしょう。
この第二ハウスの太陽は、物質的な恩恵に恵まれ、金銭に鷹揚などと読むのがベーシックでしょうが、私の場合は、自分自身の所有という、例外的な解釈になるかと思います。
これに気付いて、もやもやし続けていたものが、初めてクリアーになった感じがしました。
人生に対する抑圧された強い不安感を抱えていた母の元で、かけがえのない一人娘は、何も間違いが無いようにと、全てをコントロールされ、自分自身の心のスペースを持つことを許されませんでした。
手紙も日記も全て読まれ、大学卒業間近みたいな年齢になって、「おかしいな…」と思っていたら、私宛のラブレターを知らないうちに捨てられていました。相手から妙に恨まれているような、と思っていたら、これでした(^^;)
覚えている方もいらっしゃると思いますが、「透明なボク」の苦しみは、私の苦しみでもありました。
狂気に至らなかったのは、健康なエゴが生き残り、抵抗を続けたためでしょう。それでも抵抗の烈しさは苦しみの烈しさでもあり、地獄の業火に焼かれるようでした。
本来、初めから所有しているのが当たり前な自分=太陽なのでしょうが、私の場合は、土星がセミスクエアでねじれた横槍を入れた事で、奪い返して自分のものにする、というドラマに。。。
無実の罪で投獄されて、どんなに助けを呼んでも誰も助けてくれない、その囚われの太陽は、自分自身で解放するしかありませんでした。
そして、それはとても意義深い霊的な学びの道であり、無知で無意識だっただけで、全く悪気が無かった母親との葛藤は解けやすく、今は平和そのものです。
精神世界だけで十分、と思っていましたが、ここ数年占星術を学び、精神世界の事象に新たな光を投げかけ、一層理解を深めることができるような、そんな感じでやめられなくなりました。
数千年の歴史を持つ、膨大な学問体系のような西洋占星術ですから、勉強したいことが雪だるま式に増え、瞑想なんかのワークと、時間的な葛藤をする毎日です。。。でも、どちらも死ぬまでやっても終わらないのが確実で、嬉しいです(^o^;)
- 星のおはなし
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]