自由 by ダライ・ラマ4世
長らくチベット難民支援をなさってきた絵本作家、藤田理麻さんによる、ダライ・ラマ14世のインタビューを、「T JAPAN The New York Times Style Magazine」より部分転載します。
私は1959年にインドへ亡命しましたが、チベット人としてのスピリットを抱き続け、今もチベットの地にあるチベット人たちの魂を大切にしています。
もしも私があのままチベットにいたら、私は視野の狭いダライ・ラマになっていたかもしれません。
私は常に、自分はただひとりの人間だと思っています。特別な人間ではありません。他人との間に特別な壁があるとも思っていません。
この世の75億の人間は基本的にみな、同じ人間です。このような見方が自分を自由にしてくれました。
私は国を出て難民にならざるを得なかったことで、視野が広がったのです。
チベットは中国に侵略され悲劇を体験しましたが、それによって真の目を覚ました部分もあるのです。
チベット仏教もです。以前はお経をすべて暗記していても、真の意味を何ひとつわかっていない人々や僧侶もたくさんいたのです
(読みやすさのために、行間を空けさせていただきました。L)
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