トランスジェンダーという事実は取るに足らない、と認識された日
実の母親でも、子供が自分自身の肉体とは違う性だと言い張るのを長年理解できず、しかし、一旦彼が彼女で、ニコルという娘なのだということを受け入れた後も、心は晴れませんでした。
たとえ家族がトランスジェンダーの子供をあるがままに理解し、受け入れたとしても、ニコルが関わる社会には、まだ分厚い偏見の壁が残っているからです。
ところが、その不安は見事に覆されました。
まず、ニコルが少年から少女として登校することになった中学では、万全の準備がなされてスムースに変化がサポートされただけでなく、校長先生がこう言いました。
「ニコル、あなたは私の最高の先生です」
最高の先生!校長先生はニコルから、自分に嘘をつかずに生きること、勇気を持つこと、忍耐力を持つこと、つらい時で正しく生きることを、学んだと言ってくれたのだ。
それでも高校に進学する際、再び、ニコルの母は心配になりました。
そして、再び、その不安は見事に覆されました。
「ニコルがトランスジェンダーであるという事実は、彼女について一番とるに足らないことです」と、校長先生は言ったのだ。
シンプルだけど強力なメッセージが含まれている言葉だ。トランスジェンダーは、普通の人だ。家族を持ち、友人を持ち、趣味があり、才能にあふれ、何より夢に向かって生きる人たち。私たちと何も変わらない。
https://www.huffingtonpost.jp/satoko-yasuda/principals-said-about-my-transgender-daughter_a_23424175/
(Jeanne Talbot HUFFPOST JAPAN)
より引用
こうして記事になること自体が、まだマイノリティーに対する意識が過渡期であることの証拠ですが、本来の道筋に戻っていることは間違いなく、いずれ、LGBTなどという名称も時代遅れとなり、誰もが普通で自然で、ただそれぞれの顔が違うように、色々なセクシュアリティを纏っているという共通理解が、社会のベースとなるのでしょう。
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