ちょいワルな二人
昨日は、心も重い、体も重い、天気もひどい…という三重苦を押して、以前からのお約束だったので出掛けました。
しかも都心…でも、お相手の強いオーラに守られるのか、いつ会っても彼女と一緒だと、都心のエネルギーの重さがこたえないのが不思議です。
駅で電車を待っていると強風のため電車を止めて安全確認しているとアナウンスがあり、遅れる可能性の連絡を入れようとしたところが、メッセージが行かない…ひどく落ち着いた気分だったので(鬱だっただけ?)、あ、これは間に合うに違いないと思ってそのままにしたところが、やっぱり問題なく間に合いました。
一種の悪友?で、彼女と会う時はいつも飲んじゃいますが、昼飲みという言葉も普通になっているくらいですから、ははは…酔っぱらいは止めておきましたが、今回はランチでも軽く楽しみました。まあ、飛行機の中でこっちは赤ワインたっぷり、あちらはすんごく強いジントニック飲んでて知り合ってますから、もう最初っからアルコール絡みです(^^;)
二人揃って大変な時期でも、そんな話は事実確認程度、後はうどんすきをつつきながら、海外旅行先のストレス塗れだったり、超面白かったりした体験なんかで盛り上がりました。
へえええ!?みたいなシンクロもありました。
同じ頃、彼女はイタリアで、私はスイスでカメラを無くして、どちらも奇跡的に手元に戻りました。面白いでしょ?
私のは単なる置き忘れでしたが、さすがスイス…登山電車の中に置いて来てしまったのに、ちゃんと駅事務所に届いてました。さらに帰国して現像してみたら(現像だって…うわあ、大昔の話!)、撮った覚えの無い事務所内の写真が2枚。。。ええ、スイスの鉄道事務所(^^)
彼女のはもっとスリリング…一旦すられた物を、最初はいかがわしいと思っていた現地イタリア人の親切な「おやじ」と一緒に、泥棒を必死で追いかけた末に取り戻したそうで。。。二人とも親切な現地の人に助けられていた、というわけ…。
物心ついた時には既に絵に描いたようないい子の優等生、それを押し付けられたままそうでなければ生きられないと思い込んでしまい、自分が持っている素的に不良な部分を忘れていました。
人生を全部ちゃらにして、バンコクでふらふらしている時に、そうした自分の地の部分と出会い、とても魅力的だと思いましたが、なかなか身につけてしまった殻が破れず、これまでそうした面をあまり楽しめなかったかもしれません。
それが彼女と一緒にいると、極めて自然に出てきちゃいます。。。かなり真面目な人たちなんですが、もしかして、あたしたち、根が不良?
ランチの後にお茶をしたお店は、入店時、既にかなり混んでいましたが、開放的で気持ちよく、内緒話も気にせずにできるテーブルが丁度空いていました。
お会計を済ませて出ると、入店待ちの長蛇の列…「ラッキーだったわね…」と彼女が微笑みました。「時々ひどく辛い思いをする人生でも、基本的にはこんなんで、私たち恵まれてるかもね〜」と言ったら、「本当ね(^^)」という答が返って来ました。
傍目には例外的に恵まれているように見えながら、その実、心がちぎれてしまうような苦労がいっぱい、みたいな人生のフレームが似ている二人です。
昨日だって、ちょっぴり不良で派手なおばさん二人が、優雅に楽しんでいるようにしか見えなかったでしょう。
何かに反抗したりすねている若さじゃなくて、あれこれ辛い事をいっぱい経験して、もう自分自身でいっか…と自由になった大人の不良です。
これも、人生の味わいでしょうか?
- 何でもなくて天国な日常
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