帰郷したビリーの話
他界した兄をチャネリングしたアニー・ケイガン『アフターライフ』(島津公美訳 ダイヤモンド社刊)は、これまで読んだ本の中でもベスト10に入ると思っています。
先日、この本を読んだばかりの方と盛り上がって、こういう時だから…と、もう一度読みなおし始めました。
やっぱりいいわあ…。
p38
地上には「優しさ」ってのが欠けている。そんな場所でずっと君が優しい人でいるのは、大変だろう。だって、強くないと落ちていくだけだから。地上で生きるのは、とても大変なんだ。穴がひとつあいたといって懸命に修理していると、他の場所に穴があく始末さ。
だから、どこかに穴があいたからって、あんまり重く考えないことだ。
痛みは人間が経験する感覚のひとつにすぎない。呼吸をしたり、目が見えたり、血管に血液が流れるのと同じくらい自然なことなんだ。痛みがあるのは、地球で生きていれば当たり前だから、あまり心配しすぎないことだ。
まあ、確かに自分でも経験した痛みが好ましかったとはいえないけれど。
p39
人はこの世に生まれ落ちる時に、一種の記憶喪失みたいになってしまうけど、人生を生きる目的のひとつは、忘れてしまった記憶を取り戻すことなのさ。
僕のいる場所には、まったく違った知識がある。
僕のいる場所には、まったく違った知識がある。
人はすべてを受け入れられ、それは何ともほっとする感覚だ。
人生で起こる問題の多くは、自分が理解されない、わかってもらえないから起こる。
生きている間にも、互いの魂が垣間見えることがある。例えば、恋に落ちた時とかね。
僕が今いる場所が地上と違う点は、僕が魂の存在そのものだということ。体はないけど、僕はビリーなんだ。人によっては体がないとつらいだろうと想像はできるよ。自分が死んだとわかった人は、生前あれこれ聞いたことがこれから自分に待ち受けていると思えば、そりゃ不安になる人もいるだろう。
でも、僕は違う。僕は死に向かって飛び込んだ。そしてまさに故郷に戻った気分だ。
でも、僕は違う。僕は死に向かって飛び込んだ。そしてまさに故郷に戻った気分だ。
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