貴石と奇跡 「よるべなき子へ」
今、ティク・ナット・ハンの『和解』(磯崎ひとみ訳 サンガ刊)を読んでいます。
「あ、タイ(ヴェトナム語で先生の意味で、彼はこう呼ばれています)の新刊…」と思って、かなり前に買ったのですが、「インナーチャイルドを癒す」という副題で、自分でもさんざんやってきたことだから…と、何となく手に取りませんでした。
読み始めてみたら、やはり素晴らしい本でした。。。今日は冒頭の詩をご紹介します。
よるべなき子へ
宇宙の至るところに貴石はある
私たち一人ひとりの内にも
手のひらいっぱいの貴石をきみに捧げよう、愛しい友よ
そう、この朝、手のひらいっぱいの
朝も夜も光輝く手のひらいっぱいのダイヤモンドを
何気ない日々の一瞬一瞬は
天と地、陽の光とせせらぎを含んだダイヤモンド
ただ優しく呼吸するだけで
奇跡は立ち現れる
鳥がさえずり、花は咲き誇る
見上げれば青い空
流れ行く白い雲
きみの愛らしい面差し、美しい笑顔
すべてが一つの宝石に含まれている
きみは地上で一番豊かな人なのに
貧しい子のように振る舞っているんだね
受け継いだ富に戻っておいで
互いに幸福を捧げ合い
今この瞬間に生きよう
人生を両腕に抱きしめて慈しみ
気づきのない心と絶望を手放そう
ティク・ナット・ハン
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