闇はそのままに…マザーテレサ
昨日の続きです。
突然のように諦めがついた(?)、というか気づくのに多大な貢献があったのが、先にご紹介した清水さんの『覚醒の真実』です。第七章の「魂の暗夜」の中に、マザーテレサが、半年間の甘美な融合期間の後に絶望的な魂の暗夜に転落し、身も心も削るような烈しい奉仕の傍ら、その奈落で十年以上も苦しんだ経緯が記されています。
幸か不幸か、強烈な頂上体験と呼ばれるようなものは、短時間しか経験したことが無く、半年もの間続く照明体験(イルミネーション)が、どのようなものかは想像すらできません。でも、そこから意識状態が元に戻ってしまった時のショックが地獄的だろうことは推測できます。
この手の他の事例に関して、既にたくさん読んではいたので、頂上体験のようなものを経験して、それがあっと言う間に去ってしまっても、そういうもの…と思って執着しなくて済んだのは、それがマザーのものと違って、ごくはかないものだったからに違いありません。それでも、マザーは十一年(!!)の地獄巡りの末に、自身のその闇(神なるものの欠落感だと私は解釈していますが)を受け入れることで、自分自身を救い出しました。闇はそのままに…。
無条件に受け入れること、それは愛であり、その愛によって、私たちはバラバラになってしまった状態から、穏やかに自然にまとまった統合の状態になるのでしょう。
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