滋養としての美しさ
昨日は出掛けた帰りに、お気に入りカフェに久しぶりに寄りました。年内最後の営業日26日にお訪ねするつもりでいて、あれこれしているうちに遅くなってしまい諦めたため、例外的に長いブランクでした。
前の晩から、お菓子は何があるだろう?なんてワクワクだったんですが、いざカウンターでメニューを見て、困った…ご主人もお正月休み明けで力が入ったのか、なんと4種類も! いつもは3種類なんですが、それでも好物が重なると、う〜〜んと迷ってしまう。いつだったか、超がつくほどのお気に入り、バノフィーパイとパブロワがかぶった時は「え〜〜〜〜!!」と声に出して叫んでしまい、ご主人に笑われました。
でも昨日はもう遅くて、ご主人が「もう2種類しかのこっていないんです」と言われた時にはほっとしました。で、チョイスはチョコチップの入ったゆずのパウンドケーキ!紅茶も素晴らしくて、台湾の蜜香紅茶…あ、いつだってこちらのお茶は最高なんですが。。。
お菓子はどれも家庭的な温かみが感じられる素朴なものですが、これがまたおいしい〜〜〜。昨日お聞きして、びっくりしたのが、ご主人はなんと三人ものお子さんを育て上げられたとのこと!芸術家のご長男にはお会いした事もあって知っていたんですが、なんとまあその下に二人もお嬢さんがいらっしゃるそうで。。。華奢で小柄なのに…妊娠出産だけだって、大した負担でしょうにねえ。こちらのカフェの美味しいお菓子がことのほか温かいのは、三人の大事なお子さん達のおやつが根っこにあるからなんでしょう。ますます好きになってしまいました。
お菓子は特別だし、お茶のクオリティーはすごいし、雰囲気は最高だしで、このカフェ以上に好きなお茶の場所はありません。Lの中で、このカフェと匹敵するのは、小田原のカフェ・ジンジャー、バンコクのシャングリラ、汐留のコンラッド、大手町のパレスホテルのロビーラウンジくらいです。すご〜く小さなカフェ二つと、大きなホテルラウンジ、というコントラストが可笑しいですね。しかもお茶のランクで言えば、こちらのカフェと同じ土俵に入れるのはパレスホテルだけです(^0^)
たった5つしかテーブルが無くて、隣の公園の緑を浴びてリゾートできるテラス席は、季節が厳しい時はNGですから、相当競争率が高いです。でも、自分がちゃんと席をもらえてウマウマできる平行現実を選ぶことにしてからは、ご主人の「今いっぱいなんです〜」という申し訳なさそうなお顔を見ていません。昨日も土曜日の夕方でしたけれど、いつもみたく、自分が座るところを映像化したら、入り口の窓際のおひとりさま席に着くところが見えました…で、ほんとにその席でした。
面白かったのが、実は二階にも空席があったんです。満席だと思っていた彼女が、次に入って来た方にごめんなさいをしてから、上に上がって行ったと思ったら、慌てて外に飛び出して「すみません、二階のテーブルが一つ空いてました〜」と呼びに行ったのでわかったんですが、ほんとにまあ、これってど〜ゆ〜こと? 面白くて不思議で、おまけにがっかりして帰ったお客さんが嬉しそうに戻って来たこともあって、顔を下に向けてにまにましてしまいました。
おひとりさま席には、以前からあるレトロでキッチュな裸電球のライトがあって、本を読む私のために、ご主人はそっとライトの明るさを強くしてくれました。エレガントな窓辺には、気の早いヒヤシンス、それでもじっくり日を浴びながら花どきを待っている様子の球根が、おしゃれなグラスに入って三つ並んでいました。もう日暮れ時ですから、外がまだほんのり明るいのと、室内の黄色がかった照明とのコントラストが独特のニュアンスを創り出していて、いつだって美しい空間ですが、それがまたすごみさえ帯びた美しいひと時でした。
持参した本よりもよほど魅力的で、その美しさを堪能しているうちに気づいたのは、その美しさが私のエネルギーを養っているような感じがすることでした。肉体にご飯が必要なように、精神には美しさや調和が必要なのに違いありません。その人その人の個性によって滋養になるタイプの美しさがあるでしょが、それでも美を全く必要としない人はいないような気がします。どうでしょう?
前の晩から、お菓子は何があるだろう?なんてワクワクだったんですが、いざカウンターでメニューを見て、困った…ご主人もお正月休み明けで力が入ったのか、なんと4種類も! いつもは3種類なんですが、それでも好物が重なると、う〜〜んと迷ってしまう。いつだったか、超がつくほどのお気に入り、バノフィーパイとパブロワがかぶった時は「え〜〜〜〜!!」と声に出して叫んでしまい、ご主人に笑われました。
でも昨日はもう遅くて、ご主人が「もう2種類しかのこっていないんです」と言われた時にはほっとしました。で、チョイスはチョコチップの入ったゆずのパウンドケーキ!紅茶も素晴らしくて、台湾の蜜香紅茶…あ、いつだってこちらのお茶は最高なんですが。。。
お菓子はどれも家庭的な温かみが感じられる素朴なものですが、これがまたおいしい〜〜〜。昨日お聞きして、びっくりしたのが、ご主人はなんと三人ものお子さんを育て上げられたとのこと!芸術家のご長男にはお会いした事もあって知っていたんですが、なんとまあその下に二人もお嬢さんがいらっしゃるそうで。。。華奢で小柄なのに…妊娠出産だけだって、大した負担でしょうにねえ。こちらのカフェの美味しいお菓子がことのほか温かいのは、三人の大事なお子さん達のおやつが根っこにあるからなんでしょう。ますます好きになってしまいました。
お菓子は特別だし、お茶のクオリティーはすごいし、雰囲気は最高だしで、このカフェ以上に好きなお茶の場所はありません。Lの中で、このカフェと匹敵するのは、小田原のカフェ・ジンジャー、バンコクのシャングリラ、汐留のコンラッド、大手町のパレスホテルのロビーラウンジくらいです。すご〜く小さなカフェ二つと、大きなホテルラウンジ、というコントラストが可笑しいですね。しかもお茶のランクで言えば、こちらのカフェと同じ土俵に入れるのはパレスホテルだけです(^0^)
たった5つしかテーブルが無くて、隣の公園の緑を浴びてリゾートできるテラス席は、季節が厳しい時はNGですから、相当競争率が高いです。でも、自分がちゃんと席をもらえてウマウマできる平行現実を選ぶことにしてからは、ご主人の「今いっぱいなんです〜」という申し訳なさそうなお顔を見ていません。昨日も土曜日の夕方でしたけれど、いつもみたく、自分が座るところを映像化したら、入り口の窓際のおひとりさま席に着くところが見えました…で、ほんとにその席でした。
面白かったのが、実は二階にも空席があったんです。満席だと思っていた彼女が、次に入って来た方にごめんなさいをしてから、上に上がって行ったと思ったら、慌てて外に飛び出して「すみません、二階のテーブルが一つ空いてました〜」と呼びに行ったのでわかったんですが、ほんとにまあ、これってど〜ゆ〜こと? 面白くて不思議で、おまけにがっかりして帰ったお客さんが嬉しそうに戻って来たこともあって、顔を下に向けてにまにましてしまいました。
おひとりさま席には、以前からあるレトロでキッチュな裸電球のライトがあって、本を読む私のために、ご主人はそっとライトの明るさを強くしてくれました。エレガントな窓辺には、気の早いヒヤシンス、それでもじっくり日を浴びながら花どきを待っている様子の球根が、おしゃれなグラスに入って三つ並んでいました。もう日暮れ時ですから、外がまだほんのり明るいのと、室内の黄色がかった照明とのコントラストが独特のニュアンスを創り出していて、いつだって美しい空間ですが、それがまたすごみさえ帯びた美しいひと時でした。
持参した本よりもよほど魅力的で、その美しさを堪能しているうちに気づいたのは、その美しさが私のエネルギーを養っているような感じがすることでした。肉体にご飯が必要なように、精神には美しさや調和が必要なのに違いありません。その人その人の個性によって滋養になるタイプの美しさがあるでしょが、それでも美を全く必要としない人はいないような気がします。どうでしょう?
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