人生、上出来でございました
先日、樹木希林さんの談話が、朝日新聞の「語るー人生の贈りものー」(5月25日(金)朝刊)に載っていました。
筋金入りのトラブルメーカーのような配偶者との、長きにわたる別居生活に触れて、「大変な思いもしたけれど、ああいう人とかかわったというのは、偶然じゃない気がしてきたの。ほとんど一緒にいなかったけれどね。でも縁があったんだろうなあ、と。だから内田には「面白かったわ」と伝えているの」と話す75歳。15年近く前から癌を患っています。
「いまなら自信を持ってこう言えます。今日までの人生、上出来でございました。これにて、おいとまいたします」
とても共感しました。
希林さんは賞も栄誉も得られましたが、ごく普通の無冠の市民でも、大変な人生を、乗り越え乗り越え生き延びる人は、それこそどこにでもいらっしゃるでしょう。
そしてその過酷な人生を憎んだり恨んだりするのではなく、深い満足と慈しみ、感謝を感じる人も多いと思います。
仕事柄か、ごく普通の人生に刻まれる、苦難と癒しと再生のドラマの輝かしさに触れることが多かったせいか、良い悪い、幸不幸を超えた人生の意義深さが心に沁みます。
晩年を待たずとも、皆さん、本当に人生いつでも上出来でございます ^^
土星先生と呪われた恋人冥王星に散々絞られて、あ、ごく最近気づいた、というか思い出したのが、容赦の無い修理屋天王星にも小突かれ続けていたんですが、その死ぬかと思った煉獄期間を抜け、受容力が根本的に変わったことも影響しているかもしれません。
人生のアップダウンを、一層愛して尊重できるようになりました。
あれをもう一度やることを考えると、勿論ぞっとしますが、経験せずに終わった人生を想像するのも、同じくらいぞっとします。
どこかでとても満足していて、間違いなく感謝しています。
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