魂の最高の栄養 by エリック・メドフス
エリック・メドフス『死は終わりではない』(峰岸計羽訳 きこ書房)より転載します。
pp205-207
幸福をもたらすのは、真の情熱とほんとうの自己愛であって、富でも名声でもないってことをぼくは知った。スピリットガイドとして人間たちとかかわるようになって学んだのは、仕事や人間関係や健康のことで行き詰ったとき、もしその対象が好きになれなくて行き詰ったのなら、それを変えるのは本人次第だってことだ。
言うほど簡単じゃない、って? わかるよ、その気持ち。人間が行き詰まるのは、なかば自分で作った泥沼に、みすみすはまってしまうからだ。
ただしぼくは、本人みずから先のない仕事を「選択」するからみじめになるんだとか、健康を害するような状況を「選択」するから不幸になるんだ、なんて言うつもりはない。
そうじゃないんだ。ぼくが言いたいのは、たとえひどい状況や仕事なんかで行き詰ったとしても、自分で自分を奮い立たせるとか、人の助けを借りるとかして、何とか喜びを感じられるような、前進できるようなものを見つけよう、ってことだ。
いまはオフィスで朝から晩までデスクワークだとしても、いつかやりがいのある仕事に転職できるように、がんばって大学の夜間授業を受けて学位を取るのもいい。オフィスの帰り路に、三十分だけ、散歩して新鮮な空気を吸うのだっていい。
そういうことって、たとえいまはピンとこなくたって、ほんとはすごく重要なことなんだ。
(中略)
ちょっとした気分転換で十分な場合だってある。
休暇を取って、となりの町でもいいから出かけよう。日常生活を抜け出すんだ。
セラピスト、友人、ライフコーチと話すとか、もしかすると、きみのスピリットガイドと話すのもいいかもね。スピリットガイドの仕事で情熱とは何かをたくさん学んできたぼくに言わせれば、情熱こそが人を「輝かせる」。もうかるかどうかは関係ない。
アホみたいに時間がかかる難しいことだろうと、好きで好きでしょうがないというものを見つけよう。たとえば郵便局員としての仕事が終わったら、かたわらにいる毛のない猫にセーターを編んでやるとか。
そんなひとときこそがきみの魂に最高の栄養を与えてくれるんだよ。
- スピリチュアル・アーカイブ
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]