虹の住処
私たちはみな
ひどく傷ついて
打ちひしがれた記憶を持つ種族だ
泥沼で溺れかけたこともある
体を起こし
埃を払って泥をぬぐい
心を立て直し
深い傷に愛と涙を注げば
ステキな虹がかかる
やがて私たちの体が
元の光を取り戻すと
透明な光でてきたクリスタルのそこここに
大小無数の美しい虹がかかる
虹の間に
まだ埋められない隙間があるとしたら
それを埋めるのは
人でも物でもない
揺らめく永遠の虹の炎となった神が
その欠落に流れ込み
完全な虹が生まれる
虹を戴く
それは神を歓迎すること
愛を受け入れること
自身が神の
永遠に消えることのない
聖なる火花であるのを知ること
- Poem & Fable
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]
イリュミナシオン
イリュミナシオン
光に入る
でも、あなた本当に光に入ったの?
光を見ただけで光に入ったと思っちゃっただけじゃない?
それだけでもあなたの生きた19世紀ではすごいことだった
20世紀でもまだ大したことだったかもしれない
でも21世紀の今、光のゲートが思いっきり開いている時に
光を見るのは当たり前
光を遮る古いエネルギーをごっそり振い落として
それでもまだ残る邪魔なものを手放し
手放し!
手放して!
そうこうしているうちに光のゲートは徐々に閉じてゆく
でも光に入ると決めたあなたの額には
プラチナホワイトの導きの星が刻まれていて
それがまっすぐに
光の中心につながる道を照らしている
古くて重い波動は既に力なくうなだれて
光へと入ってゆくあなたを見送るしかない
あなたにもう迷いはなくて
光の道をまっすぐに歩いてゆく
リラックスして
波打つ喜びを感じながら
光だけを見て
光と融合して
- Poem & Fable
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]
虹の旅
虹の旅
涙の雨が降りやまず
暗く垂れ込める灰色の雲をうらめしく思っても
その上に永遠の太陽が輝いていることに変わりはない
夕暮れ
奇跡のような東の空に
大きな虹がかかる
あなたの人生の素晴らしさ
意義深さ
豊かさの
ありえない美しさが凝縮された
聖なる虹
総立ちの喝采にふさわしい
心を打つ見事な虹は
どの人生にも必ず存在する
でもそれを忘れちゃってない?
そこのあなた
- Poem & Fable
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]
故郷への橋
故郷への橋
星座をなす故郷
手に触れることは叶わない
それでも
繋がりの確かさが
耳の奥のもっと奥底で
かすかにふるえる信号が
パンの横笛の音色とともに
永遠の光を燃やし続ける
ハートにまで届き
この身体に存在する
神秘の次元に
こだましている
- Poem & Fable
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]
私のいない故郷
私のいない故郷
帰れぬことに
死ぬほどの望郷の念が募り
ある日
どんなに故郷に帰りたくても
帰れないのに気づいた
なぜなら
故郷を出たこともなければ
故郷を失ったこともない
最初からいつも故郷はここにある
私がいなくなって
ふと気づいたら
永遠の太陽に照らされた至福と静寂の家にいた
ふたたび私が出現して
その故郷は消えた
だから
帰郷の条件は
私が消えること
私
苦痛を含むありとあらゆる絢爛豪華な体験を
望むだけできるようにと構築された
この上なく見事なプログラム
私が紡ぎ出す幻影
そして
永遠の故郷
どちらが良いかと言われれば
どちらも良いと
言うしかなく
私を消そうとして
消せるものでもなく
私に執着しても
いつかは手放さなければならず
今はどうやら欲張りさながら
両方持つことを許されて
好きなだけ楽しんでよいのかもしれない
- Poem & Fable
- / trackback:0
- / comment:0
- [ edit ]